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太平洋の薔薇 (下) (光文社文庫)

太平洋の薔薇 (下) (光文社文庫)
笹本 稜平
太平洋の薔薇 (下) (光文社文庫)
定価: ¥ 700
販売価格: ¥ 700
人気ランキング: 14627位
おすすめ度:
発売日: 2006-03-14
発売元: 光文社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

ジャパン・コーストガードの面目にかけて
 テロリストにより占拠された貨物船「パシフィック・ローズ」を嵐の中操舵しながら、船員達の命と希望を守るために尽くす船長柚木静一郎。
 それを救いたいと手を尽くす国際海事曲海賊情報センター勤務の娘、柚木夏海。
 対峙するテロリストのほか各国の思惑や、組織内の軋轢、などがパシフィックローズの救出を阻み、ラストまで気が許せない展開で、大変面白く読みました。
 最後の美しい場面は涙をおさえられませんでした。
 たいへん面白い小説一気によんでしまいます。
 

第6回大藪晴彦賞受賞
第6回大藪晴彦賞受賞。
2004年度版 このミス 13位

伝説の船長柚木の最後の航海は老朽船「パシフィックローズ」。

しかし、この老朽船がテロリストにより占拠され、柚木らはロシアへ向かうように指示される。ロシアで待ち受けるのは旧ソ連時代の驚異の生物細菌兵器。有効な解毒剤がないため、驚異の兵器として封印されていたこの兵器を巡り、日・米・露、それぞれの思惑が交錯する。

テロを阻止せんとする柚木。柚木を懸命に捜索する娘の夏海、そして、兵器を開発し米国へ亡命した科学者ザカリアンなど、キャラクターのたてかたもうまくできている。

たしかにディテールの甘さがあるし、たとえば、用意周到なテロリストが、後半急に弱くなる!!など、作者のご都合ですすむ展開等、欠点もある。

しかしこれらの欠点を差し引いても、十分に優れた海洋冒険小説であり、一読の価値がある作品として、おすすめできる。
同じ年に「終戦のローレライ」という海洋冒険小説の怪物がいなかったら、もっと注目を集めた作品だと思う。

私にとって2003年、掘り出し物の一冊となった。


伏線がちょっとくどい点を除けば
パシフィックローズという老朽船とその船長を主人公とした海洋冒険小説である。主人公が生涯最後の航海で船を民族自決を掲げるテロ組織にシージャックされ、奪還すべく、陸で国際海事機関に勤務する主人公の娘他と協力するというストーリー。結果がハッピーエンドになることは、読み始めるときから分かってはいるのだが、徐々に引き込まれていってしまう文章力のうまさがある。前半の伏線の記述がちょっとくどくて、多少我慢しながら読み進めなければならないところがあるが、後半に入ると、そのくどいと思われたそれぞれの伏線が生きて、地理的にも時間的にも絡み合ってくる点は見事。

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